あるきながらあるき④コアコレクティブ
今年の夏も暑い。夏が暑いのは当たり前だが年々本気度が増している。暑さのインフレーション。どこに文句を言えばいいのかわからないので、暑い暑いとつぶやくしかない。と思っていたら今日はなんだか涼しい。あれだけ暑かったのだから涼しさがひとしおだ。でも、さすがに、「いやぁ、まだまだ、夏終わってませんでしょう?嘘つかないで下さいよぅ。」と夏におもねり、疑り深い私は半袖で出かけたら寒かった。
この前コアコレの勉強会がありました。今回はいつもお世話になっております。荒谷大輔先生です。一緒に踊ったり一緒に芝居したり一緒にカラオケ館に行ったりしています。
そういえば第1回のディスカッションもあったのだ。
自分の発表は「あるく」ことを考えていること。そして、映像を使おうかどうか考えていることぐらいでした。もうちょっと考えなあかんなぁ。と思いつつ。自分の作品制作はこのぐらいののんびりでやっているので仕方ないとこもある。
そして、勉強会です。
第3回コアコレ勉強会では、「資本主義に出口はあるか」などの著作があり、ご自身がダンス公演や演劇にも関わることもある哲学者の荒谷大輔さんにご登壇いただきます。
文化政策にお金が流れていた時代になぜそれが可能だったのか、など経済の視点から現状を明らかにした上で、「新しい公共空間=文化」のプラットフォームを作る役割をアートが担う可能性について、お話を伺います。
アーティストとしてどのように社会で生きていくか、文化を巡る状況の切実さが、あらわになっている今。でもだからこそ視野を広く取り、ピンチをチャンスに生かせる視点について考える時間にしたいと思います。どなたでも広くご参加いただけますので、是非お越しください!荒谷大輔(あらや だいすけ)
1974年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、江戸川大学基礎・教養教育センター教授・センター長。著書に『資本主義に出口はあるか』(講談社現代新書)、『ラカンの哲学:哲学の実践としての精神分析』(講談社メチエ)、『「経済」の哲学:ナルシスの危機を越えて』(せりか書房)、『西田幾多郎:歴史の論理学』(講談社)、『使える哲学』(講談社メチエ)など。<講師からメッセージ>
人はなぜアートにお金を払うのでしょうか。二つの解答がありえます。「文化として価値があるから」と「他の人も欲しがるから」。他にもあるという方がいれば、ぜひ議論しましょう。さしあたりこの二つは、近代社会の成立基盤に関わる対立した論理に根ざしています。その論理を明らかにした上で、それとは別の新しい価値を作り出す可能性について、お話できればと思います。
お金の話ですか。おでぇかん様、あっしら、どうやってもお金がねぇだ。これ以上働けねぇだ。といっても税金も年金もその他いろいろいろ払わなあかんし、健康で文化的な最低限度の生活を営むためにも儲けてぇだ。あと、海に行って釣りとかして、ぼーとしたい。カルはグレインフリーのご飯をねだるし。チュールも買わないといけねぇだ。よくわからなくなってきた
さて講師からのメッセージ。人はなぜアートにお金を払うのでしょうか。荒谷さんは2つの答えを示している。文化として価値があるからと、他の人も欲しがるから。と。確かにその通りだぁぁぁと、あんまり考えのない自分としてはうなずきすぎて首が痛い。振り返ってみて自分自身としてはどうだろうな?
私の場合はお布施だと思っている。お布施というか、お供え物というか。そんな感じでお金を払っていると思う。この辺りを引っ込み思案だから言う暇がなかった。推しにも払う。これも捧げものって感じだなぁ。「推し」はいい言葉だ。「ファン」じゃないんだよなぁ。「推し」。
それはともかく、話は進んで荒谷さんは新しい経済圏を作る予定だ。アーティストとしても自分個人としてもその経済圏には参加したいと思う。これまでの既存の経済圏を超えてそこでお金(のようなもの)が巡るのであれば生きていける。まだ2年ぐらいかかるらしいので、早めてもらって1年ぐらいで完備してもらいたい。頼むぞ荒谷先生。
コアコレ主要メンバーのあやさんから地域通貨の話も出たけど、この新しい経済圏の話は思想的には地域通貨の思想と同じなのかなぁ。そこは詳しく聞くことができなかったというか、終わってから1日たってからの感想だから聞けなかったんだけど今度聞いてみよう。一時期地域通貨は様々な場所で実践されたけど今は下火に思える。というか、あんまり聞かなくなった。現在はどうなっているんだろう。
ここに書いてあった環境破壊の話を今でも覚えている。いわく、理論上はお金を預けていれば利子は永遠につく。(どんなに金利が低かろうが永遠に銀行が続く限り)しかし、地球の資源は有限だ。これが環境破壊の元凶であるとかいったような話だった覚えがある。エンデの遺言では経済学者このことを全く考えていないのだ!とか言っていたけど最近の経済学者はどうなんだろう。今時環境のことを考えない経済学者はいないと思うけど。
既存の資本主義を超えて、そこにアーティストが生きていける地平があるならそこは面白そうだと思う。もちろん様々問題点はあるだろうけど。(問題点は勉強会の後のディスカッションでも話された)ただ自分は共同作業が好きなのだ。
荒谷さんが新しい経済圏を作るとしても2年後だ。僕らは明日のご飯にも困っている。特にこのコロナ禍の中でアーティストはこれでもかと痛めつけられている中で次回の勉強会はセゾン文化財団 プログラム・オフィサーの岡本純子さんが登壇される。助成に関する話が聞けそうでとても楽しみ。
そして、今日も散歩をする。