わたしと踊って、はい。踊りましょう。
新宿文化センター七時開演
ピナバウシュ、
ヴッパタール舞踊団公演
「わたしと踊って」
女の人が男に「わたしと踊って」と言い続ける。
踊ってもらうためにはどんなこともする。
命令を受ける
叫ぶ
強要する
化粧をする
セクシーにおどる
わたしと踊って
自分がいる日常よりもこの作品の方がリアルで力強い。
あっち側の方がリアル。
インターネットや、テレビ、携帯電話がある日常のリアルは
舞台のリアルにはかなわないと感じる。
目の前で生身でさらけ出される感情や身体は圧倒的だ。
演劇や、ダンスの強み。
わたしと踊って
終わると泣いていた。
日本酒を造るとき最後にもろみをぎゅーってしぼって日本酒にするのだが、
また別にとくべつなしぼりかたのひとつとして、もろみをただ布に入れて吊しておき日本酒が垂れてくるのを待つ方法がある。
無理やりもろみをしぼらない。
日本酒のラベルに雫垂れとかかいてあったらそうやってできた日本酒なんだけど、
そんななみだ。
説明の長い涙ですな。
なかなかないでー。
ダンスでなけるなんて。
すごいこっちゃ。
えらいこっちゃ。
わたしと踊って
二回みちゃった。
そこまで言うなら
ほな、
おどりまひょか。