歩けるのだ

と思った。

家までの距離
20キロメートル

かかった時間
4時間

時速
5キロメートル

日本の東側全体が津波に襲われているとき、

首都圏は電車がぜーんぶストップ。

もし家のものなんか倒れていて、カルピスとソーダがつぶれていたらやだな。
とおもいながら、しかし、歩くしかないので歩きに歩き、家についたら怯えまくりの二人。

ベッドの下からいっこうに出てこないし、尻尾の毛は逆立ってるし、ご飯はたべないし。

幸い家は何も倒れてなかった。よかった。テレビ付けた。空いた口はふさがらず、耳に聞こえて来たのは、海岸に二百を超える遺体が打ち上がっていると言う未確認情報が入っています。

未確認情報って、ほんなら二百って数、わかるわけないやん。二百人打ち上がってるってことやろが!と、なににおこっているやら自分。

こらあかん。死者がこのうち上がってる二百足して、全体で五百ぐらいになるんちゃうやろか?と思った11日。

25日現在
死者、行方不明合わせて二万人を超えているので貧困な想像力やったな自分。