おぺらでおどるよてい DMより

うちの猫の毛がもうもうと舞う季節が来ました。
地震や、原発事故もありましたが、
猫の毛は季節どおりに抜け、舞っています。

今回、オペラ

「カヴァレリアルスティカーナ」(田舎の騎士道)

にちょこっとだけダンスで出演します。(チラシに名前は無いけれども。)

今回はリフト(女性を持ち上げること)が多いです。
女性を持ち上げたり、下ろしたり、なかなか大変です。
猫を持ち上げたり下ろしたりするのは簡単なのに。

オペラ自体は二本立てです。
ひとつはぼくがちょこっとだけ踊りで出演する

・田舎の騎士道

もうひとつは
・道化師(←こちらは出演しません)

という2演目になります。

どちらも一時間ぐらい。
ナレーションつき原語上演ということでイタリア語で上演です。

それでは、もしお時間ございましたら、イタリア文化会館でお待ちしております。
(ちょこっとしかでないのでオペラをお楽しみいただければとおもいます。)



2011年6月25日(土)・26日(日)
15:30開場 16:00開演
イタリア文化会館アニェッリホール(地下鉄九段下駅下車5分)
入場料5000円



カヴァレリア・ルスティカーナ

登場人物

サントゥッツァ(ソプラノ)
トゥリッドゥ(テノール
ルチア(アルト)
アルフィオ(バリトン
ローラ(メゾソプラノ
村人(混声合唱

あらすじ 
時は1890年頃、舞台はイタリアのシチリア島にある村。復活祭の朝、村娘のサントゥッツァは、恋人のトゥリッドゥの母である居酒屋の女将ルチアに会いに行きます。そして、恋人のトゥリッドゥはどこに行ったのかと問いました。実はサントゥッツァは昨夜、彼が昔の恋人ローラの家の近くにいたことを聞いていたのです。ローラはトゥリッドゥが戦争に行っているときに馬車屋アルフィオの妻となってしまい、トゥリッドゥはその気晴らしにサントゥッツァと付き合っていました。それはそれでうまくいっていたのですが、嫉妬深いローラは人妻にもかかわらず、再び彼に接近して彼の気を奪ったのでした。  トゥリッドゥを奪われたサントゥッツァは悲しみますが、彼の母ルチアとしても何もできません。やがて礼拝の時間となり、ルチアを始め人々は教会に入っていきます。サントゥッツァは結婚の前に男性と関係を持ったため教会には入れず、外にひとり残されました。  そこへトゥリッドゥがやってきます。サントゥッツァは彼に昨夜の居場所を問い詰めましたが彼は聞く耳を持ちません。それどころかそこへやって来たローラとともに教会に入っていこうとします。サントゥッツァは彼にすがりつきましたが、突き倒されました。  サントゥッツァが地に伏せて悲しんでいると、そこにローラの夫アルフィオが通りかかります。激昂していたサントゥッツァは、アルフィオに事の次第を打ち明けました。アルフィオはそれを聞いて激怒しトゥリッドゥへの復讐を誓いますが、我に返ったサントゥッツァはトゥリッドゥの命を心配して後悔しました。  教会から出てきたトゥリッドゥは、母ローラの居酒屋で友人達と酒を飲んでいました。そこへアルフィオが現れたので、トゥリッドゥは彼にも酒を勧めましたが、アルフィオはそれを拒みます。異様な雰囲気からトゥリッドゥは全てを察し、アルフィオに決闘を申し込みます。トゥリッドゥは酔ったふりをして母ルチアに別れを告げて、もし死んでしまったらサントゥッツァの面倒をみてほしいと頼み、決闘の場へ向かいました。  決闘の結果、人々の悲鳴と共に「トゥリッドゥが殺された」と村娘が叫ぶ声が聞こえ、母ルチアとサントゥッツァは気を失い、地に倒れたのでした。





道化師

主な登場人物

カニオ(劇中ではパリアッチョ) 旅回り一座の座長(テノール
ネッダ(同コロンビーナ) 女優でカニオの妻(ソプラノ)
トニオ(同タッデーオ) せむしの道化役者(バリトン
ベッペ(同アルレッキーノ) 色男役者(テノール
シルヴィオ 村の青年(バリトン
合唱

【プロローグ】 幕が上がる前に、旅芝居一座の座員のひとりトニオが道化師の姿で現れ、「人を笑わせる商売の道化役者も、普通の人間。悲しみや苦悩を感じるのはいっしょです」と前口上を述べます。 

【第1幕】 時は19世紀後半、舞台はイタリアの南部、カラブリア地方。聖母マリアが天に昇った記念日、聖母被昇天祭の祝日(8月15日)、カニオを座長とする旅芝居一座が村にやってきました。座長カニオの妻は、一座の女優ネッダ。ネッダは嫉妬深い夫に嫌気がさして、空飛ぶ小鳥のように自由になりたいと歌っていました。そこへ座員のひとりであるトニオが現れ彼女に言い寄ります。ネッダはトニオに見向きもしません。なぜならネッダにはこの村にシルヴィオという愛人がいたのでした。 ネッダとシルヴィオは密かに会っていて、駆け落ちの約束をしました。それをこっそり見ていた座員のトニオは、座長カニオをその場に連れてきます。カニオが現場に飛び込んだところで、シルヴィオは逃げ去りました。カニオは妻のネッダに「今逃げた男の名前を言え」と激怒しますが、ネッダは言いません。 そうこうするうちに芝居の時間が迫ってきていました。座長カニオは芝居小屋に戻り、道化師の衣装を着け、白粉(おしろい)を顔に塗りながら、自分の苦悩を笑えと鼓舞しつつ、泣くのでした。

【第2幕】 村人たちが集まったところで芝居が始まります。芝居は現実と似通っていて、女優ネッダの扮する女が、道化師である夫の留守中に恋人を家に呼び込んだところ、夫が帰ってきてしまうという話。夫役は、座長のカニオ。カニオが舞台に登場し、ネッダの扮する女に詰め寄るとき、カニオはもう芝居なのか現実のことなのかわからなくなっていました。その行動は観客には迫真の演技に見えて、大喝采を浴びます。しかしそんなことはお構いなくカニオは本気でネッダに「愛人の名前を言え」と詰め寄ります。ネッダが「嫌だ」とむしろ挑発的に断ると、カニオは逆上して、近くにあったナイフでネッダを刺してしまいました。ネッダは最期に「助けて!シルヴィオ」と叫ぶと、観客の中からシルヴィオが飛び出してきます。カニオは続けてシルヴィオも刺し殺してしまいました。 悲鳴を上げる観客。カニオは呆然としてその手からナイフを落とすと一言、「喜劇は終わりました」とつぶやいたのでした。